ベストセラーはもういらない
出版社はこれからどう生きていくのかニューヨーク生まれ 返本ゼロの出版社
株式会社ボイジャー(東京都渋谷区神宮前5−41−14 代表取締役社長 鎌田純子)は、12月18日(火)最新ノンフィクション『ベストセラーはもういらない ニューヨーク生まれ 返本ゼロの出版社』(秦 隆司 著)を刊行致します。印刷版と電子版の同時発売です。
本書はニューヨークの出版社ORブックスの社主であるジョン・オークスを長期に取材し、そのインタビューを基に一冊の本にまとめたものです。アメリカの新聞や出版の歴史、そして小規模ながら着実に成長するORブックスの新しい取り組みに焦点を当て、出版社が生き残るための鍵を実践的に明らかにしています。
ボイジャーは、2013年2月に発行した『マニフェスト 本の未来』の中に収録された、ジョン・オークスの寄稿「出版再考——痛みを感じ、痛みを抑える」に注目し、デジタル時代に生きる出版社のあり方を見てきました。4年間の取材とインタビューは、ニューヨーク在住のジャーナリスト・秦隆司によるものです。そしてこの度、一冊の本として出版することができました。
ジョン・オークスは言います。「私たちの考える出版社の仕事とは、著者を宣伝し本を読んでもらうこと。流れ作業の出版はしない」と。彼の考えや行動は、出版不況に陥った日本の出版ビジネスへの大きな示唆を含むものです。また、年明け2019年1月下旬には、ジョン・オークスの来日が予定されています。新しい出版に挑戦する実例に触れる良い機会が訪れるものと思います。
『ベストセラーはもういらない ニューヨーク生まれ 返本ゼロの出版社』
発売日(紙版・電子版):2018年12月18日(火) 発行 ボイジャー
価 格:紙版(四六判216P) 2,500円+税、電子版 1,000円+税
【目次(抜粋)】
- アメリカの出版システム
- 百年前のフェイクニュース
- パブリッシング・インスティチュート
- バーニー・ロセット
- 出版人アルフレッド・クノッフとの戦い
- 直接販売の勝利
- 書店のビジネスモデル
- ORブックスの組織
- 返本ゼロのビジネスモデル
- メディアと読者へのアプローチ
【書誌情報】
- 書 名:『ベストセラーはもういらない ニューヨーク生まれ 返本ゼロの出版社』
- 著 者:秦 隆司
- 発売元:ボイジャー
- 判 型:四六判、216ページ
- 価 格:印刷版 2,500円+税/電子版 1,000円+税
- 発売日:2018年12月18日(火)
- *販売取扱店は、ボイジャー 理想書店(https://store.voyager.co.jp/)
- 全国書店、アマゾン、電子版はKindleをはじめ各電子書籍ストア
【著者情報】
秦 隆司(はた たかし)
1953年東京生まれ。マサチューセッツ大学卒業後、記者、編集者を経てニューヨークで独立。1996年にアメリカ文学専門誌『アメリカン・ブックジャム』創刊。2012年アメリカン・ブックジャムのeBook版、eブックジャムの第1弾、第2弾をボイジャー社より出版。2018年『スロー・トレインに乗っていこう』を電子版として復刊。アメリカの政治ニュースを追うポリティカル・ジャンキーでもある。
【ジョン・オークスについて】
1961年ニューヨーク生まれ。2009年に返本ゼロを目指して事業展開する新興出版社ORブックス(OR Books)をコリン・ロビンソンと共同で創業。 創業以前には、バーニー・ロセットの伝説的出版社グローブ・プレスで働いた後、フォー・ウォールズ・エイト・ウィンドウズ社(4W8W)の共同経営者として1987年から7年間働き、その後10年間アバロン・パブリッシング・グループに売却するまでディレクターとして同社の舵取りを行った。
【参考情報】
▶︎出版社の墓場 ORブックスプロモーション・ビデオ
https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=eIdndM8BWSI
▶︎ジョン・オークスが語る本の未来 ——在庫ゼロの出版社を経営する——
https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=epAo3AoBhd0
▶︎『ベストセラーはもういらない』特集ページ
https://store.voyager.co.jp/special/you-dont-need-bestseller-anymore